内定によって労働契約が成立していると考えられるため、企業は自由に内定を取り消せるわけではなく、客観的に合理的で社会通念上相当と認められる理由が必要とされています。学生側の理由としては、卒業できなかった、重大な経歴の偽りがあった、犯罪行為をしたなどが典型です。
取り消しが問題になる主なケース
| 理由 | 一般的な考え方 |
|---|---|
| 卒業できなかった | 内定は卒業が前提のため、取り消しの理由になりやすい |
| 健康上の理由で働けない | 働けない程度や事情によって判断が分かれる |
| 経歴の重大な偽り | 内容が重大な場合、取り消しの理由になりうる |
| 犯罪行為 | 内容によって取り消しの理由になりうる |
| 企業の業績悪化 | 整理解雇に近い厳しい基準で判断されると考えられている |
取り消されたときの対処法
- 取り消しの理由を、書面で示してもらうよう求める
- 大学のキャリアセンターにすぐ相談する
- 都道府県労働局の総合労働相談コーナーや、新卒応援ハローワークに相談する(就活の悩みやトラブルはどこに相談すればいい?)
- 並行して、就職活動を再開する(秋になっても内定がない。今からどうすればいい?)
新規学卒者の内定取り消しについて、企業はハローワークなどへの通知が求められており、厚生労働省は一定の場合に企業名を公表できる仕組みを設けています。個別の判断は専門の窓口に相談してください。
出典・参考:e-Gov法令検索「労働契約法」、厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」、厚生労働省「若者への就職支援(新卒応援ハローワーク)」(2026年11月時点で確認)